水 道

51一の沢水道貯水池工事
 開村以来、良水を求めての苦悩の歴史の一面が岩見沢にあった。井戸を掘っても地質条件から良好な飲料水が得られず、宙水か河川の水の利用以外方法はなかった。従って上水道敷設に対する願望は大きかった。三笠の一の沢に堰堤を築き、ダムに貯水して上水として利用する水道工事は、明治三九年七月に着工し、四一年一〇月に竣工した。
写真では堰堤が完成し取水塔工事の足場がみえる。


52一の沢水源池取水塔
 明治四一年竣工の岩見沢の水道施設は全国で一六番目、道内では函館(明治二二年敷設)に次ぐ二番目であるが、取水塔をもつ形式では道内最初のものである。取水塔の構造は、水面下は円形コンクリート造り、上部および屋根は逆腰折六角錐、鉄骨小屋組、さらに取水設備は取水口が上中下の三弁で、他に排泥口が一か所ある。コンクリート・レンガ・屋根の六角錐を組み合わせた北欧風の造りである。現在市の文化財に指定されている。


53 東浄水場(着水井および滅菌室・滅菌井、明始末期)


54一の沢水源池沈澱池および気爆槽跡(明治末期)


55一の沢水源池放水路(明治末期)


56 水道浄水場配水池(大正初期)


57 浄水場濾過池


58 水道配水池(大正初期)

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